早稲田政経の総合問題が読めますか?大学入試の最新トレンド
- ユウキ 先生
- 4 日前
- 読了時間: 6分

この記事の要点
早稲田大学政治経済学部の最新入試問題を例に、これからの大学入試がどう変化しているかを解説。教科書暗記では太刀打ちできない時代の対策法。
皆さんこんにちは!中高一貫ブリッジスター塾長のユウキです!
「大学受験って、結局は英・国・社(または数・理)の3教科でしょ?」と思っている親御さん、ぜひ最新の早稲田大学政治経済学部の入試問題を一度見てみてください。きっと驚かれるはずです。早稲田政経は数年前から入試形式を大きく変え、共通テストと「総合問題」の組み合わせになっています。今日は、こうした最新の大学入試がどう変化しているのかをお伝えします。
早稲田政経の「総合問題」とは
早稲田政経の総合問題は、英語と日本語の文章を読み、データを分析し、それらを統合して論述する、という形式です。経済学的な知識、論理的思考力、データリテラシー、表現力——これらすべてを問う、文字通り「総合的」な試験です。従来の「英語の問題」「現代文の問題」「社会の問題」が独立していた時代とは、出題の発想がまったく違います。「分かれている教科を融合し、現実社会の課題に向き合わせる」というのが今の大学入試のトレンドです。
学部ごとに入試が違う時代に
この変更の影響で、早稲田政経は「他の早稲田の学部と併願しづらい」状態になっています。文学部や法学部とは出題形式が全然違うため、対策を分けないといけません。「早稲田どこでもいいから受けたい」という戦略は、もはや通用しません。学部ごとに、まったく違う傾向の入試を別々に対策する必要があるのです。これは私立大学全体のトレンドで、明治大学や立教大学でも学部ごとに入試形式が多様化しています。商学部だけでも、地歴公民型、数学型、英語4技能利用型と複数のパターンが用意されている。「とりあえず全部受ける」では対策が追いつかない時代になっています。
早稲田理工の建築学科は「絵を描かせる英語入試」
もう一つ、面白い例を挙げます。早稲田大学創造理工学部の建築学科の英語入試では、こんな問題が出ました。「バリアフリー化された観光地について、あなたが理想と考える姿を絵で描き、320字以内で説明しなさい」。英語の試験なのに、絵を描かせ、文章で表現させる。建築の専門知識、社会への関心、芸術的センス、論理的構成力——すべてが問われます。これは、ただ英単語を暗記して構文を解読するだけでは、絶対に対応できない問題です。
「教養」の蓄積が決定的に効く
この問題、面白いのは「単なる建築の知識」では太刀打ちできないこと。バリアフリーの最新事例を知っている、文化遺産とバリアフリーの関係を理解している、海外の観光地のバリアフリー事例を知っている、高齢化社会と観光産業の関わりを把握している——こうした「教養」がないと書けません。大阪城のエレベーターと世界遺産認定の関係、姫路城のオリジナル性、世界中のバリアフリー観光地……教科書外の知識がいくらでも問われるのです。例えば「大阪城はエレベーターを後付けしたから世界遺産になれなかった」というのは関西では有名な話ですが、これを知っているだけで答案の説得力が一段違ってきます。
大学が新しい入試を導入する理由
なぜ大学はこのような問題を出すようになったのか。答えはシンプルで、「これまでの試験形式では、本当に大学で学ぶ力のある学生を選抜できなかった」からです。文部科学省の高大接続改革は、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」という学力の三要素をバランスよく評価する試験への移行を掲げています。早稲田政経も、早稲田理工も、そして他の難関大学も、この方針に沿って入試を変えてきているのです。
お茶の水大の「本物とは何か」、シカゴ大の「奇数の何が嫌か」
注目すべきは、こうした出題が「ごく一部の特殊な例外」ではなく「これからのスタンダード」になりつつあるということです。お茶の水女子大学の総合型選抜では、「本物とは何か、自由に論じなさい」というお題が、6時間かけて答えるスタイルで出題されます。試験中はインターネットも図書館も使い放題。情報を集め、整理し、自分の意見を構築する力が問われます。慶應SFCの入試も、極めて未来志向の出題で、過去の知識ではなく未来へのビジョンが問われます。シカゴ大学の出願エッセイで「奇数の何が嫌なのか論じなさい」という、ふざけたような問いも有名です。
共通テストも2025年度から大きく変化
共通テストの社会科目も、近年大きく変わっています。2025年度から、地理総合、歴史総合、公共という新科目が登場します。これらは「社会と接続性を持つ科目」として設計されており、現代社会の課題と教科の知識を結びつけて問う設問が増えています。情報科目も共通テストに導入され、ITリテラシーが受験生全員に求められる時代になりました。教科の枠を超えて、社会全体に関心を持つ力が必須になっているのです。
中1から「教科書外の世界」に触れさせる
こうした入試に向けて、中1の今、何をすべきでしょうか。答えは「教科の枠を超えて、社会に関心を持つこと」です。新聞を読む、本を読む、ドキュメンタリーを観る、博物館や美術館に行く、地域のお祭りや行事に参加する、海外のニュースに触れる——こうした日常の積み重ねが、6年後の総合問題で「書ける答案」を生みます。具体的にどんな素材に触れればいいか、いくつか提案します。新聞は日経新聞や朝日新聞の電子版が読みやすく、子ども向けには朝日小学生新聞や毎日小学生新聞があります。雑誌では『ニュートン』『ナショナルジオグラフィック』『クーリエ・ジャポン』などが、社会・科学・国際情勢を分かりやすく扱っています。
ブリッジスター集団勉強会の「教養授業」
中高一貫ブリッジスターの土曜の集団授業は、まさにこの「教科書外の世界」を子どもたちに届ける時間です。武将のリーダーシップ論(織田信長:SWOT分析、豊臣秀吉:バリューチェーン、徳川家康:リスクマネジメント、北条政子:リーダーシップ、大久保利通:意思決定プロセスなど)、英語の音韻論、数学の場合の数、グーテンベルクの破壊的イノベーション——教科書では扱われない切り口で、中学生の知的好奇心を刺激します。年間スケジュールで多彩なテーマを学べ、大学入試の「総合問題」に立ち向かう本物の教養が育ちます。
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