中高一貫生の通塾率は5〜6割:塾に通う家庭・通わない家庭の違い

「学校からは『中学のうちは塾より学校の勉強を』と言われています。でも、まわりの子は結構通っているみたいで……」
保護者の方から、こんなご相談をよく受けます。私立中高一貫校の多くは、学校の授業と課題で大学受験まで面倒を見る、という姿勢を打ち出しています。それなのに、実際には塾に通っている子が少なくない。どちらを信じればいいのか迷う、というお気持ちはよく分かります。
そこで、2026年9月に、私立中高一貫校に通うお子さんのいるご家庭178件にアンケートを取りました。回答いただいたのは中1から高3までのご家庭で、中学生が約8割。住まいは東京23区と神奈川が中心です。この結果から、通う家庭と通わない家庭の違いを見ていきます。
塾などを使っている家庭は約6割
まず、塾や学習サービスを何か使っているかどうか。全体では約6割が「使っている」と答えました。
学年別に見ると、こうなっています。
学年 | 利用している割合 |
中1 | 約51% |
中2 | 約61% |
中3 | 約64% |
中1ではほぼ半分、中2で6割を超え、中3では3人に2人近くになります。学年が上がるほど、塾を使う家庭は増えていくのです。
中1のうちは「まだ早い」「学校に慣れるのが先」と様子を見ていたご家庭が、最初の定期テストや中2での成績の変化をきっかけに、塾を探しはじめる。面談でうかがう話とも一致する流れです。
どんなサービスを使っているか
使っているサービスは、かなりばらばらでした(複数回答)。
個別指導塾:35
集団の予備校・大手塾:25
オンラインの家庭教師・個別:18
学習管理・コーチング型:16
映像授業:15
英語専門塾:14
通信教材・アプリ:12
中学受験のように「この塾が定番」というものがありません。個別指導がいちばん多いものの、集団、オンライン、映像、英語専門と、選択肢が分散しています。保護者の方からも「中高一貫のカリキュラムに合う塾が少ない」「大学附属の子は集団塾にはまず行かない、ほぼ個別」という声を聞きます。
学校ごとに教科書も進度もテスト範囲も違うので、一つの塾がみんなに合うということが起きにくいのです。
塾に通わない家庭の理由
では、塾を使っていない家庭は、なぜ使っていないのでしょうか。理由として多かったのは、次のようなものです(複数回答)。
本人が塾を嫌がる
学校の授業やサポートで十分
まだ早い
費用の負担
情報を探すのが大変、選び方がわからない
本人が自分で勉強するタイプ
いちばん多いのは「本人が嫌がる」でした。中学受験で毎日のように塾に通い、家でも課題に追われていた子にとって、「また塾」は気が重いものです。「受験が終わったのに、まだ勉強させられるの」という気持ちは自然なことだと思います。
次に多いのが「学校で十分」と「まだ早い」。ここは、実際に学校の課題とテストでしっかり回っている家庭と、とりあえず様子を見ている家庭の両方が含まれていそうです。
「選び方がわからない」という回答が一定数あるのも印象的でした。中学受験のときは、偏差値表や合格実績で比べることができました。でも中高一貫生の塾選びには、そうした分かりやすい物差しがありません。
通っている家庭の約4割は、満足しきれていない
もう一つ、見逃せない結果があります。塾などを使っている家庭に満足度を聞いたところ、「満足」「とても満足」は6割弱。残りの約4割は「どちらともいえない」か「不満」でした。
不満の中身(複数回答)で多かったのは、この3つです。
日々の学習管理までは見てくれない:34
成績が上がっている実感がない:34
子どもの学習状況が親に見えない:32
授業そのものよりも、「授業のない日の家での勉強」と「親から様子が見えないこと」への不満が上位に来ています。週1回、塾で1時間教わっても、残りの6日に何をしているかが分からない。中学受験のときは親が横で見ていられたけれど、中学生になるとそれも難しい。そのすき間を埋めてくれるところがない、という声だと僕は受け取っています。
学校は「塾はいらない」と言うけれど
ここで、冒頭の「学校からは塾より学校の勉強を、と言われる」という話に戻ります。
学校がそう言うのには理由があります。私立中高一貫校の多くは、検定外の教科書や独自のプリントで、公立中の1.5〜2倍の速さで授業を進めています。そこに、進度も教材も違う塾の宿題が加わると、子どもは両方をこなしきれなくなる。「集団塾は学校の内容とずれて、かえって負担になる」というアンケートの声は、まさにそのことを言っています。
一方で、宿題が多いことで知られる学校が、保護者全体に「塾を選んできたら通わせてあげて」と案内している、という話も聞きました。学校の側も、授業と課題だけでは全員を支えきれないことを分かっているのだと思います。
つまり、学校が嫌がっているのは「学校の勉強の邪魔になる塾」であって、家庭学習を支える仕組みそのものではない、と僕は受け止めています。
通う家庭・通わない家庭、何が分かれ目か
アンケートと面談の両方を見ていて感じるのは、「塾に通うかどうか」より「家での勉強が回っているかどうか」が本当の分かれ目だということです。
学校の課題を自分でこなし、テスト前には自分で計画を立てて準備できる子なら、塾がなくても十分に成績を保てます。実際、そういうお子さんもたくさんいます。
一方で、次のような様子が見えたら、家の外の力を借りることを考えてもいい時期です。
最初の定期テストで、思っていたより大きく点を落とした
テスト前に何から手をつければいいか、本人が分かっていない
親が声をかけると喧嘩になり、勉強の話ができない
「やったの?」「やってるよ」で会話が終わってしまう
塾選びで重視することを聞いた質問では、「子どもとの相性・続けやすさ」「通いやすさ(オンラインを含む)」「指導の質」がほぼ並んで上位でした。料金や日々の学習管理も、それに続きます。中高一貫生の塾選びは、「どこが一番教え方がうまいか」だけでなく、「うちの子の生活の中で続くかどうか」が大事だと考えている保護者が多いのだと思います。
ブリッジスターでは
ブリッジスターは、まさにアンケートで不満が多かった「授業のない日の家庭学習」を中心に設計しています。生徒は毎日、学習日報を送り、コーチが原則24時間以内に返信します。保護者の方には、毎週の様子をまとめてお伝えしています。
週1回のコーチとの面談では、お子さんの学校の教科書と進度、テスト範囲を確認したうえで、1週間の計画を一緒につくります。体系数学やNew Treasureといった学校独自の教材に合わせた映像授業もあるので、「塾の内容と学校の内容がずれる」ということが起きにくくなっています。
通学に時間がかかる子や、部活で帰りが遅い子も多いので、すべてオンラインで完結するようにしています。月曜と水曜の夜には集団勉強会があり、画面越しに仲間と一緒に机に向かいます。塾に行くのは嫌がっていたけれど、家からなら参加できる、という生徒も少なくありません。
中高一貫ブリッジスターは、私立中高一貫生のためのオンライン塾です。学校ごとの進度と定期テストの範囲に合わせた学習計画づくり、毎日の学習日報へのフィードバック、コーチとの面談、オンラインの集団勉強会や自習室で、部活や通学で忙しい毎日の中でも、家での勉強がきちんと回る状態をつくります。
「学校の進度が速くてついていけているか不安」「定期テストの前に何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まずLINEからお気軽にご相談ください。お子さんの学校の進度や今の成績をうかがい、いまやるべきことを一緒に整理します。
※本記事の事例は、複数のご相談内容をもとに、個人や学校が特定されないよう再構成しています。







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