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偏差値60以上の学校は「放任型」?自主性に任される環境で伸びる子・沈む子
「入学式で、学校から『この学年は塾に行かせず、学校のことをしっかりやってください』と言われました。でも、何をどれだけやればいいのかは誰も教えてくれないんです」 偏差値60以上の学校に通う中1の保護者から、こういう相談をよく受けます。学校の言うことはもっともです。ただ、そのあとに具体的なフォローがあるかというと、学校によってかなり差があります。 今回は、偏差値60以上の学校によくある「放任寄り」の環境について、そこで伸びる子と沈む子の違いを、僕が面談で見てきた例をもとに書いてみます。 「放任型」と言われる理由 偏差値60以上の学校は、授業でどんどん進んで、演習は家庭に任せるスタイルが多いです。宿題の回収は定期テスト前だけ、小テストも少なめ、という伝統男子校の例もあります。数学では「なぜそうなるのか説明せよ」型の問題を授業で延々と扱い、空間図形の当たり前のことまで言葉で説明させる。授業そのものの質は高いのですが、「家でどう復習するか」までは手取り足取り教えてくれません。 ある最難関校では、中1の数学が6月の時点で連立方程式から連立不等式まで終わり、幾
6 時間前


寝不足が成績を下げる:部活→スマホ→夜更かしの悪循環を断つ
「最近、成績が下がってきた中高生に、原因を聞いていくと、ほとんどが寝不足なんです」 保護者面談で、僕はよくこうお伝えします。勉強のやり方が悪い、やる気がない、という話をする前に、まず寝る時間を聞く。すると、驚くほど多くの子が夜中の12時を過ぎてから寝ています。 寝不足になると、授業中に頭が働きません。先生の説明が入ってこない。板書を写すだけで精一杯になる。そうなると、家で勉強しても、授業で分からなかったところをゼロから自力で埋めることになり、さらに時間がかかる。学校の授業がいちばん大切な中高一貫生にとって、寝不足は成績を下げるいちばんの近道です。 「11時に寝ています」の実際 面談で中2の生徒に「何時に寝ている?」と聞くと、「11時です」と答えることがよくあります。そこで、もう少しくわしく聞いてみます。「いちばん遅かった日は?」。すると「……2時半です」。 本人に嘘をつくつもりはないのです。「11時に寝る日もある」が「いつも11時」に置きかわっているだけ。実際、中2・中3になると、だいたい夜12時までは起きている子が多いという実感があります。..
3 日前


スマホ・ゲーム・学校タブレットとの付き合い方:制限の抜け道と現実的なルール
スクリーンタイムで1日2時間に制限をかけた。ところが、いつの間にか制限が効いていない。調べてみると、スマホの時刻設定を海外の時間に変えていた——。 中学生同士の間では、こうした「抜け道」があっという間に共有されます。ブラウザからSNSを開く。友達から教わった裏技でロックを外す。昔使っていたキッズタブレットを引っぱり出して、段ボールにすり替えて隠しておく。学校から配られたタブレットで、夜中に電子書籍の漫画を読みふける。 面談で保護者の方から聞く話は、どれも本当に巧妙です。制限をかけては破られ、また制限をかける。いたちごっこに疲れてしまった、という声も少なくありません。 この記事では、そんなスマホ・ゲーム・タブレットとどう付き合えばいいのか、僕が面談でお伝えしていることを書きます。 制限は「完璧」を目指さない 最初にお伝えしたいのは、制限で完全に防ぐのは難しい、ということです。 スクリーンタイムやアプリの制限は、かけないよりはかけたほうがいい。制限がまったくない子は、SNSや動画ばかりで勉強しない、というのが僕の実感です。まだ何も設定していないご家庭
5 日前


通学1時間半でも成績を保つ:電車の時間を「単語と計算」に変える方法
朝6時半すぎの電車。乗り換えをして、最後はスクールバス。学校に着くまで、片道1時間半。 私立中高一貫生の中には、こんな通学をしている子が少なくありません。面談で聞いた中には、片道2時間という中1もいました。朝5時半に起きて、帰宅してから家で勉強できるのは、その日の宿題を片づける1時間ほど。寝るのは22時です。 往復で3時間、4時間。これだけの時間が毎日通学に消えていくと、保護者の方が「家で勉強する時間がない」と心配になるのも当然です。実際、「通学が長くて家庭学習が取れないので、学年の半分に入れば十分と思っています」とおっしゃる方もいました。 ただ、見方を変えると、通学時間はとても大きな「すき間時間」でもあります。この記事では、電車の時間を勉強に変えるための具体的な方法を書きます。 通学時間は「家でやらなくていいこと」を移す場所 最初に大事な考え方をお伝えします。電車の中で、家でやるのと同じ勉強をしようとしないことです。 電車の中は揺れますし、立っていることも多い。ノートを広げて数学の問題をじっくり解くのは難しいです。そこで、電車では「短い時間で区
10月20日


中高一貫生の通塾率は5〜6割:塾に通う家庭・通わない家庭の違い
「学校からは『中学のうちは塾より学校の勉強を』と言われています。でも、まわりの子は結構通っているみたいで……」 保護者の方から、こんなご相談をよく受けます。私立中高一貫校の多くは、学校の授業と課題で大学受験まで面倒を見る、という姿勢を打ち出しています。それなのに、実際には塾に通っている子が少なくない。どちらを信じればいいのか迷う、というお気持ちはよく分かります。 そこで、2026年9月に、私立中高一貫校に通うお子さんのいるご家庭178件にアンケートを取りました。回答いただいたのは中1から高3までのご家庭で、中学生が約8割。住まいは東京23区と神奈川が中心です。この結果から、通う家庭と通わない家庭の違いを見ていきます。 塾などを使っている家庭は約6割 まず、塾や学習サービスを何か使っているかどうか。全体では約6割が「使っている」と答えました。 学年別に見ると、こうなっています。 学年 利用している割合 中1 約51% 中2 約61% 中3 約64% 中1ではほぼ半分、中2で6割を超え、中3では3人に2人近くになります。学年が上がるほど、塾を使う家庭
10月12日


学年でこう変わる家庭学習時間:中1・中2・中3、そしてテスト前後の波
「学年が上がれば、自然と勉強する時間も増えていくだろう」 中学受験を終えたご家庭ほど、こう考えがちです。小学4年より5年、5年より6年と、塾の授業も宿題も増えていった記憶があるからだと思います。 ところが、私立中高一貫生の家庭学習時間は、そうはなりません。ブリッジスター塾生の学習日報を学年別・月別に集計してみると、むしろ逆の動きが見えてきました。 学年別に見ると、中3で減りはじめる 2026年4月から10月までの日報、約5,000件を学年ごとに分けると、1日の学習時間の中央値はこうなっています。 学年 中央値 平均 中1 120分 131分 中2 120分 123分 中3 90分 109分 高1 50分 93分 中1と中2はほぼ同じ。そこから中3で30分減り、高1ではさらに減っています(高1は人数が少ないので、参考程度に見てください)。 学年が上がるほど学習時間が減る。これは私立中高一貫ならではの現象だと僕は考えています。 公立中学なら、中3には高校受験があります。いやでも勉強時間は増えます。でも中高一貫には、その「締め切り」がありません。大学受
10月11日


中高一貫生は1日何時間勉強している?学習日報5,000件から見えた「中央値120分」
120分。 これは、ブリッジスター塾生の学習日報、約5,000件から出した「1日の家庭学習時間」の中央値です。2026年の4月から10月までに、60人あまりの中高一貫生が毎日送ってくれた日報を集計しました。平均は124分なので、平均と中央値がほぼ同じ。極端に長い子や短い子に引っぱられていない、かなり実態に近い数字だと思います。 「うちの子、毎日どれくらい勉強すればいいんでしょう」という質問は、面談でもいちばんよく受けるものの一つです。中学受験のときは塾から課題が山ほど出ていたので、量を気にする必要はあまりありませんでした。ところが中高一貫に入ると、高校受験がありません。目安がなくなるのです。 今回は、手元にあるデータをできるだけそのまま見ていきます。 日報5,000件の分布 まず、1日の学習時間がどう分布しているかです。本人が申告した合計時間で数えると、次のようになりました。 1日の学習時間 件数 30分未満 272 30分〜1時間 576 1〜2時間 1,380 2〜3時間 1,071 3〜4時間 581 4時間以上 648...
10月10日


私立中高一貫生の1日:通学・部活・家庭学習のリアルなタイムスケジュール
朝6時45分。まだ外が少し暗い季節でも、カバンを背負って玄関を出ていく。私立中高一貫に通う中学生の多くは、こんな時間に1日が始まります。 面談で「平日って、実際どんな流れで過ごしてる?」と聞くと、だいたい同じような答えが返ってきます。朝6時台に家を出て、電車とバスを乗り継いで登校。授業が終わって部活があれば、帰宅は18時半〜19時。部活がない日は16時半〜17時台に家に着く。 公立中学なら自転車や徒歩で10分、という子も多いはずです。それと比べると、私立中高一貫生の1日は「移動」と「部活」でかなりの時間が先に埋まっています。だからこそ、残った時間をどう並べるかで、家庭学習が回るかどうかが決まります。 この記事では、僕が面談で実際に聞いてきた生活の流れをもとに、部活がある日・ない日のモデルスケジュールを紹介します。 朝は6時台に家を出る子が多い まず朝です。面談で聞く出発時刻は、6時半〜6時45分くらいが多い印象です。片道1時間〜1時間半かかる子も珍しくありません。起床は5時半〜6時半。 朝はとにかく慌ただしいので、ここで勉強時間を取ろうとするのは
10月9日


高校で学習量が3倍に!中学のうちにやるべき5つのこと
この記事の要点 高校入学と同時に襲ってくる「3倍ショック」。英単語、社会、理科の学習量が一気に増える時期に備え、中学3年間で固めておくべき土台を解説。 皆さんこんにちは!中高一貫ブリッジスター塾長のユウキです! 「中高一貫校って、なぜ中3から先取り学習を始めるんですか?」というご質問をよくいただきます。答えはシンプルで、「高校の学習量が、中学の3倍以上に跳ね上がるから」です。今日はこの「3倍ショック」と、それに対する正しい備え方をお話しします。 英単語だけでも中学1,500語→高校4,500語 数字で見てみましょう。中学までに学ぶ英単語は約1,500語。高校で新たに学ぶのが約4,500語。トータルで6,000語前後が必要になります。3年間で1,500語と、3年間で4,500語ですから、学習量は単純に3倍です。これは英語だけの話ではありません。世界史、日本史、地理、生物、化学、物理——どの教科も、高校になると一気に学習範囲が広がります。中学の3年間でじっくり学んだ範囲を、高校では1年間で進める、というケースも珍しくありません。 中高一貫校が公立に
5月15日




