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通学1時間半でも成績を保つ:電車の時間を「単語と計算」に変える方法

執筆者の写真: ユウキ 先生
ユウキ 先生
10 分前
読了時間: 6分

朝6時半すぎの電車。乗り換えをして、最後はスクールバス。学校に着くまで、片道1時間半。


私立中高一貫生の中には、こんな通学をしている子が少なくありません。面談で聞いた中には、片道2時間という中1もいました。朝5時半に起きて、帰宅してから家で勉強できるのは、その日の宿題を片づける1時間ほど。寝るのは22時です。

往復で3時間、4時間。これだけの時間が毎日通学に消えていくと、保護者の方が「家で勉強する時間がない」と心配になるのも当然です。実際、「通学が長くて家庭学習が取れないので、学年の半分に入れば十分と思っています」とおっしゃる方もいました。


ただ、見方を変えると、通学時間はとても大きな「すき間時間」でもあります。この記事では、電車の時間を勉強に変えるための具体的な方法を書きます。



通学時間は「家でやらなくていいこと」を移す場所

最初に大事な考え方をお伝えします。電車の中で、家でやるのと同じ勉強をしようとしないことです。

電車の中は揺れますし、立っていることも多い。ノートを広げて数学の問題をじっくり解くのは難しいです。そこで、電車では「短い時間で区切れて、書かなくてもできる勉強」をやります。


具体的には、次のようなものです。

  • 英単語・英熟語の確認

  • 理科・社会の用語の暗記

  • 教科書の英文の音声を聞く

  • 前の日に間違えた問題の見直し

  • 学校の小テストの直前確認


逆に、家では「書かないとできない勉強」に集中します。数学の問題演習、英作文、解き直し。こうして役割を分けると、家での限られた時間を、本当に机が必要な勉強だけに使えるようになります。


片道2時間通学の中1の子は、通学中に理科の暗記を進めていました。家では宿題で精一杯でも、暗記ものを電車で進めておけば、テスト前に家でやるべきことがぐっと減ります。



往路は英単語に使う

朝の電車は、頭がまだすっきりしている時間です。ここは英単語に使うのがおすすめです。

単語は、まとめて1時間やるより、毎日少しずつ何度も目にするほうが覚えられます。人は覚えたことを1日でかなり忘れてしまうので、繰り返し触れることがいちばん効きます。毎朝の電車で同じ範囲を見るのは、その点でとても理にかなっています。


やり方の例です。

  1. 単語帳やアプリで、今日覚える範囲を決める(20〜30語)

  2. 英語を見て、意味を心の中で言う

  3. 分からなかったものに印をつける

  4. 印のついたものだけをもう一度見る

電車では声に出せないので、「心の中で言う」で構いません。そのかわり、家に帰ったら印のついた単語だけを、目で見る→声に出す→隠して書く、の順で5分だけ確認します。電車で「覚える」、家で「書けるか確かめる」の二段構えです。


朝の電車は、その日の小テストの直前確認にも使えます。私立中高一貫校では、朝の単語テストや漢字テスト、数学の小テストが毎週のようにある学校が多く、再試になると放課後に残ることもあります。登校前の15分で範囲をもう一度見ておくだけで、合格できる確率はぐっと上がります。小テストの結果が平常点として成績に入る学校もあるので、ここで落とさないことは意外と大きいのです。

単語アプリを使う場合は、学習用のアプリ以外は開かないと決めておきます。スマホを出した瞬間に通知が目に入り、気づいたらSNSを見ていた、ということになりがちだからです。紙の単語帳のほうが集中できるという子も多いので、本人に合うほうを選んでください。



帰りの電車は計算と見直しに

帰りの電車は疲れています。新しいことを覚えるより、その日の授業で習ったことを軽く見直すのに向いています。


数学なら、その日に授業でやった例題を、ノートや教科書で見直す。座れたら、小さなノートに計算問題を3〜5問だけ解いてみる。立っているなら、計算の途中式を目で追って、「なぜこの式になるのか」を頭の中で説明してみる。計算練習は、1日5〜10分でも毎日続けると大きな差になります。


理科・社会の暗記も、帰りの電車向きです。授業で習った用語を、教科書の太字を見ながら自分の言葉で説明してみる。説明できなかったところが、家で確認すべきところになります。



通学時間を「勉強時間」にしすぎない

ここまで通学時間の使い方を書いてきましたが、すべての時間を勉強に使う必要はありません。

面談で話を聞くと、電車が好きで、わざと遠回りして帰ってくる子もいました。通学の時間が趣味の時間になっていて、勉強にはまったく使っていない。それはそれで、大切な時間だと思います。


大事なのは、「往路の15分は単語」「帰りの10分は計算」のように、短い時間だけ決めておくことです。残りは音楽を聴いても、本を読んでも、ぼーっとしてもいい。全部を勉強の時間にしようとすると続きません。

どうしても電車で勉強する気になれない子には、「電車の中では映像授業を1本見るだけ」という最低ラインを置くこともあります。ハードルを思いきり下げて、まず電車で勉強に触れる習慣をつくるところから始めるのです。



長距離通学の子に合う学び方

通学が長い子は、帰宅時刻が遅くなりがちです。部活のある日は19時を過ぎることも多く、そこから塾に通うのは物理的に難しくなります。

面談でも、「片道1時間半の通学なので、最初から通塾は考えず、オンラインを選んだ」というご家庭がありました。学校が遠い子、帰宅が19時を過ぎる子には、家で受けられる学習のほうが合っています。

そのうえで、家での勉強時間が短い分、1分1秒をむだにしない工夫が必要です。帰宅したらすぐに机に向かえるよう、その日にやることを電車の中で決めておく。それだけでも、家に着いてからの立ち上がりがずいぶん早くなります。




ブリッジスターでは

ブリッジスターの生徒にも、通学に1時間以上かかる子がたくさんいます。週1回の面談では、通学時間と帰宅時刻を確認したうえで、「電車でやること」と「家でやること」を分けて計画を立てます。たとえば「往路は英単語アプリで今週の範囲」「帰ったら数学の映像1本とプリント」という形です。

毎日の学習日報には、電車でやった勉強も書いてもらいます。「電車で単語30語、家で解き直し20分」と書けば、それも立派な学習時間です。コーチは日報を見て、「電車の単語、5日続いているね。週末に一度まとめて書けるか確認してみよう」と返します。

授業はすべてオンラインなので、通学が長くても、帰宅後にそのまま参加できます。月曜と水曜の夜の集団勉強会も、帰りが遅くなった日は途中からの参加で構いません。移動に時間を取られる生活だからこそ、家に着いたら迷わず机に向かえる「決まった時間と場所」があることが助けになります。



中高一貫ブリッジスターは、私立中高一貫生のためのオンライン塾です。学校ごとの進度と定期テストの範囲に合わせた学習計画づくり、毎日の学習日報へのフィードバック、コーチとの面談、オンラインの集団勉強会や自習室で、部活や通学で忙しい毎日の中でも、家での勉強がきちんと回る状態をつくります。

「学校の進度が速くてついていけているか不安」「定期テストの前に何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まずLINEからお気軽にご相談ください。お子さんの学校の進度や今の成績をうかがい、いまやるべきことを一緒に整理します。




※本記事の事例は、複数のご相談内容をもとに、個人や学校が特定されないよう再構成しています。

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