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中高一貫生は1日何時間勉強している?学習日報5,000件から見えた「中央値120分」

執筆者の写真: ユウキ 先生
ユウキ 先生
11 分前
読了時間: 6分


120分。


これは、ブリッジスター塾生の学習日報、約5,000件から出した「1日の家庭学習時間」の中央値です。2026年の4月から10月までに、60人あまりの中高一貫生が毎日送ってくれた日報を集計しました。平均は124分なので、平均と中央値がほぼ同じ。極端に長い子や短い子に引っぱられていない、かなり実態に近い数字だと思います。

「うちの子、毎日どれくらい勉強すればいいんでしょう」という質問は、面談でもいちばんよく受けるものの一つです。中学受験のときは塾から課題が山ほど出ていたので、量を気にする必要はあまりありませんでした。ところが中高一貫に入ると、高校受験がありません。目安がなくなるのです。

今回は、手元にあるデータをできるだけそのまま見ていきます。


日報5,000件の分布

まず、1日の学習時間がどう分布しているかです。本人が申告した合計時間で数えると、次のようになりました。

1日の学習時間

件数

30分未満

272

30分〜1時間

576

1〜2時間

1,380

2〜3時間

1,071

3〜4時間

581

4時間以上

648

いちばん多いのは1〜2時間、次が2〜3時間です。この2つを合わせると、全体の半分を超えます。4時間以上の日も少なくありませんが、これは定期テスト前や夏休みの日が多く含まれています。

逆に、1時間未満の日も2割近くあります。部活の大会や文化祭の準備、体調がすぐれない日など、どうしても勉強できない日は誰にでもあります。毎日きっちり2時間、という子はほとんどいません。


保護者アンケートとの比較:約半数は1時間未満

では、一般的な私立中高一貫生はどうでしょうか。2026年9月に、私立中高一貫校に通うお子さんがいるご家庭178件にアンケートを取りました。平日の家庭学習時間(宿題を含む)を聞いたところ、こうなっています。

  • 30分〜1時間:62

  • 1〜2時間:59

  • 30分未満:24

  • 2時間以上:23

  • ほとんどしない:6

1時間未満が約半数。2時間以上はおよそ1割強です。

アンケートは保護者の方の感覚で答えていただいたもので、日報は本人が毎日記録したものなので、そのまま比べることはできません。それでも、一般的な中高一貫生の平日の家庭学習は「1時間前後」が中心で、日報を出している塾生はそれより長く勉強している、という傾向ははっきり出ています。


120分の中身はどうなっているか

「1日2時間」と聞くと長く感じるかもしれません。でも中身を分解すると、意外と普通の量です。

たとえば、中1の平日ならこんな組み合わせが考えられます。

  • 学校の宿題(数学のワーク、漢字):40分

  • 英単語:15分

  • 数学の映像授業を見てプリント:40分

  • 英語の教科書本文の音読:15分

  • 翌日の小テストの準備:10分

これで合計120分です。学校の宿題だけで40分〜1時間かかる学校も多いので、それにプラスして英数を1時間やると、ちょうど2時間前後になります。

ここで注意したいのは、2時間を一気にやる必要はないということです。30〜40分の枠を3つか4つ、夕食の前後に分けて置く。そのほうが集中が続きますし、部活がある日でも組み立てやすくなります。


時間の長さより気にしてほしいこと

ただ、勉強時間は長ければ長いほどいい、という話ではありません。

面談では「机に向かっている時間は長いのに、点数につながらない」という相談もよく受けます。数学の大問2つに1時間かかっている。ノートをきれいにまとめることに時間を使っている。スマホを横に置いたまま、ながら勉強になっている。どれも「時間」は記録に残りますが、身についている量は少ないのです。

僕がよく見るのは、次の3つです。

1つ目は、何をやったかが具体的に書けるかどうか。「数学1時間」ではなく「体系数学 p.40〜45、例題5問と練習問題8問」と書ける子は、やった量が自分で分かっています。

2つ目は、間違えた問題をどうしたか。解きっぱなしで終わっていないか、解き直しまでやっているか。

3つ目は、毎日続いているかどうか。週末に5時間まとめてやるより、毎日1時間を5日続けるほうが、英語と数学には効きます。


目安にするなら「最低1時間、ふだんは2時間」

運営の目安として、ブリッジスターでは「1週間で7時間以下ならアラート、1日最低1時間」と決めています。1日1時間を切る日が続くと、学校の授業についていくのが苦しくなりはじめる、というのがこれまでの日報を見てきた実感です。

そのうえで、ふだんの平日は2時間前後を目指す。部活がある日は1時間〜1時間半、ない日は2時間〜2時間半。これで1週間をならすと、だいたい中央値の120分付近に落ち着きます。

もちろん、学校の進度や宿題の量によって必要な時間は変わります。先取りが速い学校、提出物が多い学校では、もう少し必要になることもあります。逆に、学校の課題が少ない学校では、自分で何をやるかを決めないと、すぐに30分で終わってしまいます。


日報の「ひとこと」に書かれていること

最後に、数字ではない部分も少し紹介します。日報には「ひとこと」を書く欄があり、約4,300件分の言葉を数えてみました。

いちばん多かったのは「頑張」という言葉で約660件。次に「テスト」「部活」「疲」「宿題」「寝」と続きます。中高一貫生の毎日が、テストと部活と疲れの中で回っていることがよく分かります。

おもしろいのは「スマホ」「ゲーム」と自分から書く生徒がほとんどいないことです。合わせても10件ちょっと。実際にはスマホやゲームに時間を取られている子も多いはずですが、日報には出てこない。だからこそ、時間の数字だけでなく、何をやったかを具体的に書いてもらうことが大事になります。



ブリッジスターでは

ブリッジスターの日報には、その日の学習時間、取り組んだ内容、明日どうするか、ひとことを書いてもらっています。コーチは原則24時間以内に返信し、「3日続けて数学に取り組めているね。明日は最初の5分で昨日の問題を見ずに思い出してみよう」といった形で、次の一手を添えます。

日報に写真を付けてもらうこともあります。ノートや答案の写真があれば、「時間は書いてあるけれど、実際は何をしていたのか」がコーチに伝わります。途中式が抜けている、字が乱れてきた、といったことにも早めに気づけます。

週1回の面談では、日報の数字を見ながら「部活の日は1時間で十分。そのかわり水曜は2時間半取ろう」と、1週間単位で時間を組み直しています。時間を増やすことより、その子の生活の中で無理なく続く形を見つけることを大切にしています。

中高一貫ブリッジスターは、私立中高一貫生のためのオンライン塾です。学校ごとの進度と定期テストの範囲に合わせた学習計画づくり、毎日の学習日報へのフィードバック、コーチとの面談、オンラインの集団勉強会や自習室で、部活や通学で忙しい毎日の中でも、家での勉強がきちんと回る状態をつくります。

「学校の進度が速くてついていけているか不安」「定期テストの前に何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まずLINEからお気軽にご相談ください。お子さんの学校の進度や今の成績をうかがい、いまやるべきことを一緒に整理します。




※本記事の事例は、複数のご相談内容をもとに、個人や学校が特定されないよう再構成しています。

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