【2026年度入試情報】総合型選抜の最新動向と保護者が今知っておくべきこと
- ユウキ 先生
- 4 時間前
- 読了時間: 7分

こんにちは。ユウキです。
ゴールデンウィークも明け、新緑がまぶしい5月も後半に入りました。気温の変化が大きい季節ですが、お子様の体調管理はいかがでしょうか。
さて、受験生のご家庭では、そろそろ本格的な学習計画を立て始める時期かと思います。今年は模試も増え始める頃ですね。
本日は、2026年度入試における総合型選抜の最新動向について、保護者の皆さまにぜひ知っておいていただきたい情報をお届けします。特に今年は、大きなルール変更がありましたので、しっかり押さえておきましょう。
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2026年度入試から「年内の学力テスト」が条件付きで認められるように
今年の入試で最も大きなトピックの一つが、総合型選抜・学校推薦型選抜における学力テストのルール変更です。
2026年度の総合型・学校推薦型選抜では、調査書などの出願書類に加え、小論文、面接、実技、志願者本人記載資料などの評価方法と組み合わせることを条件に、教科・科目に係る個別テスト(学科試験)を2月1日よりも前に実施することが容認されました。
これは非常に大きな変化です。
従来、大学入試では、学力試験は「2月1日以降に実施すること」がルールとされていました。しかし、2025年度入試では、東洋大学や大東文化大学といった首都圏の私立大学が「基礎学力テスト型」の学校推薦型選抜を導入したことで、教育業界内外で大きな話題を呼びました。
この動きを受けて、大学側は「総合型選抜、学校推薦型選抜の評価方法の一つとして、教科科目にかかる基本的な知識を問うテストで基礎学力を把握することを認めてほしい」と要望し、小論文や面接など、他の評価方法と適切に組み合わせて丁寧に評価することを条件として、高校側の理解を求めました。
保護者の皆さまへの重要ポイント:
このルール変更により、首都圏では入試方式名に「基礎学力方式」「学科試験型」などの名称がついた新方式を導入する大学が目につきます。多くの大学では他大との併願可能となっており、一般選抜の前に合格校を確保しておくといった利用法が広がりそうです。
つまり、これまで「総合型選抜=学力試験がない」と思われていた図式が崩れつつあります。お子様が総合型選抜を検討されている場合、志望校がどのような試験形式を採用しているのかを早めに確認しておくことが大切です。
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2026年度「年内入試」の結果速報:私立大で志願者が大幅増加
先日発表された2026年度入試の結果データも、非常に興味深い内容でした。
2026年度の学校推薦型選抜と総合型選抜の実施結果について、強い現役志向や募集枠拡大などを背景に、国公立大・私立大ともに志願者増が続いています。
特に注目すべきは私立大学の動向です。私立大の学校推薦型(指定校制を含む)と総合型についての集計データでは、前年比で「志願者12%増、合格者3%増」、倍率は2.4倍→2.6倍とアップしました。
この志願者増加の背景には、いくつかの要因があります。
(1)全体に、「専願→併願可」への変更、複数方式の同時併願制度の導入、英語外部検定利用の拡大が目立ち、見かけの志願者数の増加要因となりました。(2)「小論文・面接中心、専願」が主流だった首都圏で、京阪神に多い「学科試験中心、併願可」の方式の導入が、亜細亜大、立正大、神奈川大など中堅校で相次ぎ、競争激化につながりました。
さらに、首都圏では、慶應義塾大(13%増)、法政大(25%増)、立教大(22%増)など、難関~準難関校も大幅増となりました。
私が感じること:
この結果を見て、私は「総合型選抜=合格しやすい入試」という認識は完全に過去のものになったと感じています。倍率2.6倍というのは決して低い数字ではありません。特に人気校では、しっかりとした準備なしには突破できない状況になっています。
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総合型選抜で求められる力とは?最新の選考傾向
では、2026年度入試において、総合型選抜ではどのような力が求められているのでしょうか。
総合型選抜の試験内容は大学や学部によってさまざまですが、志望理由書、面接、小論文の3つをメインに評価するのが一般的です。ただし、志願者の増加とともに個性的な選考を行う大学が増えてきています。
近年の傾向として、大学での学びを先取りするような「事前課題」を求める大学が増えています。また、新たな流れとして、進化する生成AI(人工知能)に対応した課題を課す大学も出てきています。
また、総合型選抜の選考においては、志望理由書・調査書などの書類が重視されます。志望理由書については、自分自身や学びたいテーマについて深め、大学の学びの特色やアドミッション・ポリシーが理解できている状態が前提です。
なぜこのテーマに興味をもったのか、そのテーマについてこれまでどのような探究をしてきたのか、大学ではどのようにテーマを深めたいのか、将来はどのように社会に貢献したいのか、といったことをまとめていきます。
私の指導経験から:
これまでの指導経験の中で、総合型選抜に合格するお子様に共通しているのは、「自分の言葉で語れること」です。どれだけ華やかな活動実績があっても、それを自分の中で咀嚼し、将来の学びにつなげて語れなければ、面接官の心には響きません。
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保護者の皆さまへのアドバイス
最後に、この時期に保護者の皆さまにお伝えしたいアドバイスをまとめます。
1. 「総合型選抜だから楽」という先入観を捨てる
年内入試は倍率が低めなこともありますが、出願条件(評定平均や校内選考)や準備期間の短さがハードルになることもあり、「受かりやすい」「楽な入試」というわけではありません。
むしろ、一般選抜より早い時期に準備を完了させなければならない分、計画性が求められます。「一般選抜がダメだった時の保険」という考えでは、どちらの準備も中途半端になりがちです。
2. お子様の志望校の入試情報を早めに確認する
総合型選抜は一般選抜より一足早く、9月1日から出願が始まり、11月1日以降に合格発表があります。出願まで約4か月です。
志望校がどのような選考方法を採用しているのか、評定平均の基準はあるのか、事前課題は何か、基礎学力テストはあるのか——これらを今のうちに調べておきましょう。大学のホームページや募集要項で最新情報を確認することをお勧めします。
3. 「探究」の姿勢を日常から育てる
小論文については、スキルである「書き方」は、比較的短時間で身につけられます。日頃から文章を読んだりその内容について考えたりすることを習慣化しておきましょう。
保護者の皆さまには、お子様が興味を持ったニュースや社会問題について、食卓で話し合う時間を設けていただきたいと思います。「なぜそう思うの?」「他の見方はある?」といった問いかけが、お子様の思考力を育てます。
4. 活動実績は「数」より「深さ」
ボランティア活動や課外活動の実績は確かに評価されますが、「たくさんやった」ことより「一つのことを深く追求した」経験の方が評価されやすい傾向があります。今からでも遅くありません。お子様が本当に興味のあることに、じっくり取り組む機会を作ってあげてください。
5. 一般選抜との両立を視野に入れる
25年は首都圏における「基礎学力型」導入などから学校推薦型・総合型選抜の志願者が急増し、一般選抜への再挑戦者の増加と、大学の合格者絞り込みにつながりました。26年も首都圏を中心に基礎学力型の導入が相次ぐため、同様の現象が起きる可能性が高いです。
総合型選抜に挑戦しつつも、一般選抜の準備を怠らないことが重要です。特に5月から夏にかけては、基礎学力の定着に集中すべき時期でもあります。
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おわりに
ゴールデンウィークが明け、生活リズムを整えながら本格的な受験勉強に向かうこの時期。お子様にとっても、保護者の皆さまにとっても、不安と期待が入り混じる季節かと思います。
2026年度入試は、総合型選抜において大きなルール変更があった年です。この変化を正しく理解し、お子様に合った受験戦略を一緒に考えていただければと思います。
何かご不明な点やご相談がありましたら、いつでもお声がけください。お子様の第一志望合格に向けて、私たちも全力でサポートいたします。
新緑の季節、お子様の夢が大きく育つことを願っています。
ユウキ
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