平常点30%の衝撃:提出物と小テストで成績が決まる学校の攻略法

数学=定期考査70+平常点30。理科=定期考査85+平常点15。
これは、ある偏差値60弱の男子進学校の成績のつけ方です。数学なら、成績の3割が定期テスト以外で決まります。
中学受験のころは、模試やテストの点数がすべてでした。だから、入学したばかりの保護者の多くは「定期テストで点を取れば成績は上がる」と考えます。もちろんそれは大事です。でも学校によっては、テストの点だけでは成績が決まらない。今回は、この「平常点」の話をします。
平常点には何が入っているのか
平常点の中身は学校によって違いますが、だいたい次のようなものが含まれます。
まずは提出物です。問題集やワーク、プリント、ノート、レポートなど。ある学校では、理科の問題集の指定ページを全部解いて、赤ペンで丸つけと解き直しをしたうえで、定期テストの当日に提出させていました。偏差値50前後の大学附属女子校では、数学の途中式とノートのチェックが厳しく、ゴリ押しで解くと減点、できるまで再提出、という運用でした。
次に小テストです。毎朝の英単語・数学・漢字の小テストがそのまま成績に入る学校、英語の授業内テストが中間テストより先に別日で行われる学校もあります。大学附属校では、学校から出る課題はほとんどないのに、定期テストに加えて提出物・小テスト・単語テストが評価に入る、という例もありました。
そして、授業態度や発表など。これは家庭からは見えにくい部分です。
平常点で点を落とす、よくあるパターン
面談で多いのは、次のようなケースです。
1つは、出し忘れ・期限切れです。ワークは解いてあるのに、提出日を勘違いしていた。ロイロノートやClassroomでの提出を忘れていた。中身が良くても、出していなければ0点です。
2つ目は、丸つけと直しが不十分なこと。問題集を解いて出せばいいと思っていたら、「丸つけと解き直しまで」が提出の条件だった、というケースです。自己採点の丸が明らかに多い生徒もいます。適当に書いて丸をつけていると、先生にはすぐに分かります。
3つ目は、小テストの不合格の積み重ねです。単語テストは80点以上で合格、4点以下は再試、という学校で、小テストを毎回ギリギリで落としていると、平常点がじわじわ削られていきます。
4つ目は、答案や提出物の形式ミスです。「漢字指定でひらがなや誤字は×(部分点なし)」「文頭と曜日の大文字は減点対象」「判読できない文字は減点」「途中式必須」。これは定期テストの話ですが、提出物でも同じ基準で見られることがあります。
逆に、平常点で救われている子もいる
ある中1の保護者は「英語はテストだけだと平均から20点下。でもノートの提出点で、評定に下駄を履かせてもらっている気がする」と話していました。
テストの点が伸び悩んでいても、提出物をきちんと出していれば、成績が大きく崩れずにすむ。平常点は、こつこつやる子にとっては味方です。公立中なら、まじめに提出物を出せば内申もついてくる、とよく言われますが、私立の一貫校でも、平常点の比率が大きい学校ではそれに近いことが言えます。
ただし、ここで安心しすぎないでください。平常点で成績を支えられるのは、テストの点がある程度取れているときだけです。テストが平均を大きく下回ると、提出物では取り返せません。平常点は「守り」、定期テストは「攻め」と考えて、両方をそろえるのが理想です。
提出物チェックリストをつくる
僕がおすすめしているのは、範囲表が出たらすぐに「提出物チェックリスト」をつくることです。
書くのは、教科、提出物の名前、範囲(ページや番号)、提出日、提出方法(紙か、タブレットか)、そして「解いた」「丸つけした」「直しをした」「出した」の4つのチェック欄。これを1枚にまとめて、机の前に貼っておきます。
ある中2の生徒は、テスト3〜4日前までに終わっていない学校ワークを片づける、と決めていました。そのために、問題ノートを1日3ページずつ進める。チェックリストで残りの量が見えるので、「あと何日で終わるか」を自分で計算できるようになります。
もう1つ、計画が「1日ずつやることを決めた」くらいの抽象的な生徒には、教科別・ページ単位のTODOリストを、所要時間と完了日の欄つきで一緒に作りました。印刷してホチキスで止め、毎日それを見ながら進める。紙で見える形にするだけで、取りこぼしが減ります。
小テストは「毎日型」で取りにいく
小テストは、テスト前にまとめてやる勉強ではありません。毎日少しずつやるものです。
英単語なら、1日10分。目で見る、声に出す、隠して書く、の順番で。人は1日でかなりの量を忘れるので、前日の夜にやって、当日の朝にもう一度。漢字も同じです。数学の計算の小テストなら、毎日5問だけでも計算を続けておくと、当日に慌てません。
数学の小テストや再試は、同じところで何度も落ちていないかを見てください。同じミスが2回以上あれば、それはうっかりではなく理解の穴です。符号のミスなのか、公式があやふやなのか。原因が分かれば、次の小テストまでに直す場所がはっきりします。
小テストに強くなると、定期テストにもいい影響があります。小テストの範囲は、たいていそのまま定期テストの範囲にも入っているからです。「朝プリ」や中間前の小テストを、範囲表にはっきり書いている学校も多いです。
平常点の比率は学校に確認を
最後に大事なことを一つ。平常点の比率や中身は、学校によってまったく違います。考査100%で成績をつける学校もあれば、平常点が3割を超える学校もあります。評定を点数だけで機械的に切る学校も少なくありません。
だからこそ、一度は学校の基準を確認してみてください。保護者会や面談で「成績のつけ方」を聞けば、教えてもらえることが多いです。中学のうちの評定がそのまま推薦に使われるわけではありませんが、高校に入れば評定は指定校推薦や総合型選抜の材料になります。中学のうちに「提出物をきちんと出す」習慣をつけておくことは、そのまま高校での評定の土台になります。
ブリッジスターでは提出物まで計画に入れます
ブリッジスターでは、テストの2週間前から「テスト対策モード」に切り替え、映像授業はいったん止めて、学校のワークと提出物を最優先にします。コーチと一緒に提出物チェックリストをつくり、日報では「今日はどの提出物を何ページ進めたか」を報告してもらいます。
日報に付けてもらうノートや問題集の写真で、丸つけ漏れや、途中式が抜けているところ、字が雑で減点されそうなところをコーチが見つけて、提出前に直してもらいます。土日の定期テスト勉強会では、コーチが常駐する中でワークを仕上げて、最後にやったものを提出して終わります。
平常点は、毎日の積み重ねがそのまま数字になる部分です。派手さはないけれど、確実に取れる点。そこを取りこぼさない仕組みを、一緒につくっていきます。
中高一貫ブリッジスターは、私立中高一貫生のためのオンライン塾です。学校ごとの進度と定期テストの範囲に合わせた学習計画づくり、毎日の学習日報へのフィードバック、コーチとの面談、オンラインの集団勉強会や自習室で、部活や通学で忙しい毎日の中でも、家での勉強がきちんと回る状態をつくります。
「学校の進度が速くてついていけているか不安」「定期テストの前に何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まずLINEからお気軽にご相談ください。お子さんの学校の進度や今の成績をうかがい、いまやるべきことを一緒に整理します。
※本記事の事例は、複数のご相談内容をもとに、個人や学校が特定されないよう再構成しています。







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