偏差値40台の学校のプリントは侮れない:丁寧な面倒見を成績に変える勉強法

夜の9時。中1の男の子の机の上に、クリアファイルからはみ出したプリントが積み重なっています。数学の週例プリント、英単語の小テストの直し、社会の授業プリント、理科の実験レポート。どれが提出済みで、どれが次のテストに出るのか、本人もよく分かっていません。
これは、偏差値40台の学校に通う中学生の家でよく見る光景です。そして、この山の中にこそ、次の定期テストで点を取るための材料がほとんど全部入っています。
今回は、偏差値40台の学校の「面倒見のよさ」を、成績にきちんと変えるための話をします。
40台の学校のプリントは、実はかなりレベルが高い
偏差値40〜45前後の学校は、私立中高一貫の中ではボリュームゾーンです。ブリッジスターの在籍生を見ても、中1の約半数がこの層の学校に通っています。
こうした学校の多くは、先生が作ったプリントを毎週配ります。中身を見ると、どの問題で何を確認したいのか、意図がはっきり分かる丁寧な作りです。レベルでいうと、高校受験塾の中2選抜クラスより少し下くらい。つまり、都県立のトップ校に受かるだけの内容は、学校の授業とプリントで十分にやっているということです。
「偏差値が低めの学校だから、学校の勉強だけでは足りないのでは」と心配される保護者もいますが、僕の見方は逆です。学校のプリントを完璧にできれば、それだけでかなりの力がつきます。問題は、そのプリントが「配られて、なんとなく解いて、どこかに消える」ことなんです。
範囲表は「出題予告」として読む
40台の学校の範囲表は、とても親切です。
ある偏差値40前後の女子校の中1・1学期中間では、国語の範囲に「語彙集1〜80番」「部首53個から10個出題」と書いてありました。偏差値40台の共学大学附属校の中2・期末では、国語の配点が「語句・文法・漢字30%、読解基礎50%、初見15%、課題図書5%」と明示され、さらに学力推移調査の過去問から20〜30点出すと予告されていました。英語は単語帳の761〜850番をスペリングで、という指定です。
偏差値40前後の共学校では、範囲表に「ロイロノートの資料をよく見ること」と書かれていたこともあります。学校のタブレットに配られた資料そのものが、出題元だということです。
ちなみに、学力推移調査のような外部テストの過去問が範囲に入っていると、生徒はたいてい後回しにします。「同じ形式でも、数字が違うだけじゃなくて全然違う問題が出るから、やっても意味がない」と言うんです。でも、出題形式に慣れておくだけで本番の時間配分が変わりますし、20〜30点分が予告されているなら避ける理由はありません。理科の計算問題など、苦手が出やすい分野ほど、過去問を3年分くらい用意して解いておくと安心です。
ここまで書いてあれば、範囲表はもう出題予告です。「何をやればいいか分からない」ではなく、「書いてあることを全部やったか」をチェックするための表として使ってください。
「進度がゆっくり」でも油断できない理由
40台の学校の数学は、検定教科書と問題集が中心で、先取りはゆるやかです。中1の最初の中間が「正負の数」だけ、という学校もあります。偏差値40前後の共学校の中1前期で、正負の数から多項式の計算まで、教科書p.4〜54と完成ノート、というのも標準的なペースです。
ただし、ゆっくりなのは数学だけ、というケースがあります。先ほどの40前後の女子校は、英語でNew Treasure 1を使っていて、中1最初の中間で和文英訳が3点×15問の45点分ありました。上位校と同じ教材で、同じように例文の再現を求められるわけです。
また、偏差値40前後の女子校・共学校でも、難しめの市販問題集を採用している学校があります。保護者からは「なぜこの教材なのか分からない」という声も出ていました。学校によって教材の難易度にばらつきがあるので、「40台だから簡単」と決めつけないことが大切です。
さらに、40台の共学大学附属校で、中2の1学期期末の数学に「中3の教科書の式の計算・平方根」が入っていた例もあります。ゆっくりに見えて、ある時期から急に進む学校もあるので、年間の予定は早めに確認しておきましょう。
面倒見のよさを点数に変える3つの習慣
40台の学校で伸びる子は、学校が用意してくれたものを使い切っています。僕が生徒に伝えている習慣は次のようなものです。
1つ目は、プリントを教科ごとにファイルに綴じること。配られた日付順に、教科別のファイルに入れるだけです。テスト前に「あのプリントがない」となる時間をなくすだけで、勉強時間が増えます。ある共学進学校の中2の保護者が「整理整頓ができているかが成績につながる」と話していましたが、本当にそのとおりだと思います。
2つ目は、プリントと小テストを「2回目」に解き直すこと。授業で1回解いたプリントを、テスト2週間前にもう一度、答えを隠して解きます。できなかった問題にしるしをつけて、1週間前に3回目。学校の先生は授業で扱った内容から出すと明言していることが多いので、これがいちばん確実な対策になります。
3つ目は、提出物を「丸つけと直しまで」終わらせて出すこと。出すだけなら誰でもできます。間違えた問題を赤で直して、なぜ間違えたかを一言書いておく。これが次のテストの点数に直結します。
40台の学校から上位に入る子は少なくない
偏差値の低い学校から伸びた例は、たくさんあります。小6で大手塾の模試偏差値が38台だった子が、偏差値50前後の面倒見のよい男子校に進学して、中2の定期テストで学年20位に入りました。中学受験時の偏差値が40台そこそこの学校に進み、校内で上位をキープしている子もいます。
入学時の四谷大塚偏差値が38だった中2の男子は、8月20日までに夏休みの宿題を全部終わらせ、9月から高校数学に進む予定を立てていました。偏差値に関係なく、自分で回せるようになれば先取りもできる、という好例です。
40台の学校で上位にいることには、大きな意味があります。学校の評定が取りやすくなり、指定校推薦や総合型選抜など、大学受験の選択肢が広がります。学校の面倒見のよさに乗っかって、まず学年の上位3分の1を目指す。それが現実的で、効果の大きい戦略だと思います。
ブリッジスターでは「学校の教材を使い切る」計画を立てます
ブリッジスターでは、テストの範囲表が出たら、コーチと一緒に「範囲表に書いてあるものを全部書き出す」ところから始めます。プリント、単語帳の番号、ワークのページ、タブレットの資料まで並べて、それぞれ何回解くかを決めます。
日報には、解き直したプリントの写真を付けてもらいます。手元が見えないオンラインでも、写真があれば、丸つけの抜けや、途中式を書いていないところ、字が雑で減点されそうなところに、コーチが先回りして気づけます。
学校がこれだけ丁寧に用意してくれているのだから、それを使い切れば点は取れる。40台の学校に通う子たちには、まずそこから自信をつけてもらっています。
中高一貫ブリッジスターは、私立中高一貫生のためのオンライン塾です。学校ごとの進度と定期テストの範囲に合わせた学習計画づくり、毎日の学習日報へのフィードバック、コーチとの面談、オンラインの集団勉強会や自習室で、部活や通学で忙しい毎日の中でも、家での勉強がきちんと回る状態をつくります。
「学校の進度が速くてついていけているか不安」「定期テストの前に何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まずLINEからお気軽にご相談ください。お子さんの学校の進度や今の成績をうかがい、いまやるべきことを一緒に整理します。
※本記事の事例は、複数のご相談内容をもとに、個人や学校が特定されないよう再構成しています。







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