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偏差値50台の学校の特徴:検定外教科書と、提出物・平常点の重み

執筆者の写真: ユウキ 先生
ユウキ 先生
10 分前
読了時間: 6分

「偏差値でいえば真ん中くらいの学校だから、勉強も普通のペースだと思っていました」

四谷大塚偏差値50台の学校に入ったご家庭から、入学して2〜3か月たったころによく聞く言葉です。気持ちはよく分かります。でも、実際に範囲表やテスト問題を見ていると、50台の学校は「普通のペース」ではありません。むしろ、先取りの速さと課題の多さが両方そろっている、いちばん忙しい層だと僕は感じています。



50台の学校は「着実に先取り」する

社内では、50台の学校の多くを「中堅上位層」と呼んでいます。数学は体系数学を使い、代数と幾何を並行して週3コマずつ、という学校がよくあります。中2の冬ごろに高校内容に入り、中3で数Ⅰ・Aに進む、というのが一つの標準です。数学2の範囲が終わると中2の秋から高校数学に入る、という偏差値50台後半の男子進学校もあります。

テスト範囲もそれに合わせて広くなります。ある50台半ばの男子校では、中1の2学期中間が体系数学の代数編「不等式」の章で教科書p.106〜125、さらに幾何編の「空間図形」の章。期末は「1次関数」です。公立中だと中2で習う1次関数が、中1の2学期に出てくるわけです。

数学は「代数」と「幾何」が別々のテストになっていることが多く、範囲は教科書の数十ページに、完成ノートのような傍用問題集の数十ページ、さらに授業プリントが加わります。中学受験のころの「今週のテキスト1回分」と比べると、2週間で仕上げる量がまったく違います。中学受験は1週間単位の勉強でしたが、定期テストは広い範囲をまとめて仕上げる勉強だ、と最初に親子で確認しておくといいと思います。

英語は学校によって分かれます。New Treasureを使う学校もあれば、検定教科書のNew Crownで公立とほぼ同じペースの学校もあります。数学だけが先に進んで、英語はゆっくり、という組み合わせも珍しくありません。



「偏差値の割に教材が難しい」学校もある

注意してほしいのが、偏差値50前後でもNew Treasureと体系数学のカリキュラムで進む学校です。教材は上位校と同じなので、偏差値の割にテストが難しくなります。

ある偏差値50前後の共学進学校の中2は、入学時は学年20番台でした。それが60〜80番台まで下がった。英語のテストは、リーディングが83点なのに文法が28点。読めるけれど、文法のルールを正確に使えていない状態でした。家庭では、テスト問題を持ち帰らない、なくす、プリントの整理ができない、という悩みもありました。教材が多い学校ほど、整理整頓ができているかどうかが成績に直結します。

New Treasureは、検定教科書が3年かけて教える文法をおよそ2年で終え、中1だけで約1,400語を扱います。英語を中学から本格的に始めた子にはかなりきつい教材で、基礎の文法からやり直した方がスムーズなこともあります。



宿題が多くて「こなすだけ」になりやすい

50台の学校の保護者から多いのが、宿題の量についての相談です。

偏差値50台後半の男子進学校では、春休みも含めて宿題が非常に多く、宿題で手一杯になって理社の定着まで時間が回らない、という声がありました。同じく50台後半の共学進学校(New Treasureとチャート式を使用)では、宿題を処理しきれず、授業を十分に飲み込めないまま課題だけをこなして進んでいく、という状態の生徒もいました。

夏休みの宿題の量も参考までに。ある中1男子は、英語ワーク114ページ、体系数学の代数62ページ・幾何55ページ、現代文ドリル16ページ、新聞記事61日分、読書感想文、自由研究。夏休みの3分の1が過ぎた時点で、数学はほぼ手つかずでした。

宿題が多いこと自体は悪いことではありません。ただ、「出すために解く」状態になると、答えを写す、×を放置する、ということが起きます。提出はしているのに点が取れない、というのは、この層によくあるパターンです。



提出物と平常点が成績に入る

50台の学校では、提出物や小テストが成績にきっちり入るところが多いです。

社内で見た例では、偏差値60弱の男子進学校の成績が「数学=定期考査70+平常点30」「理科=考査85+平常点15」という配分でした。理科の問題集を全部解いて赤ペンで丸つけ・解き直しをして、テスト当日に提出させる学校もあります。途中式やノートのチェックが厳しく、できるまで再提出、という学校もあります。

平常点の配分は学校によって違いますが、提出物を「とりあえず出す」のと「丸つけと直しまで終えて出す」のとでは、評価も、その後のテストの点も変わってきます。平常点の詳しい攻略法は別の記事で書いているので、ここでは「50台の学校では提出物がそのまま成績になる」と覚えておいてください。



「中3で二極化」が起きやすい層

偏差値55前後の学校について、僕はよく「中途半端な位置」と話しています。高校受験なら都立のトップ校以上に入れるくらいの力がある子たちなのに、高校受験がないぶん、中3で頑張る子とダメになる子に二極化しやすいからです。

その学校には、最難関校に届かなかった層も多く入ってくるので、上位は分厚い。一方で、中だるみした子は気づくと下位にいます。「四谷55ゾーンの男子伝統進学校は、一般入試で6年間がんばる覚悟で行く学校」と保護者に話したこともあります。

ただ、伝統男子校の子は、途中まで勉強しなくても、成長してプライドが出てきて途中から勉強し始めることもあります。二極化の下側に入っても、そこで終わりではありません。



家庭での回し方:宿題を「勉強」に変える

50台の学校の子に僕が伝えているのは、宿題を「出すもの」から「勉強そのもの」に変えることです。

具体的には、問題集は一度解いたら必ず丸つけをして、×にしるしをつける。テストの2週間前には、そのしるしのついた問題だけを解き直す。完成ノートのような傍用問題集なら、2週間前に基本レベルを1日5ページで1周、1週間前に応用レベルと×の問題を2周目、という進め方が一つの目安です。

それから、範囲表が出たら、提出物の一覧を先に作ってしまうこと。何を、いつまでに、どこまでやって出すのか。テスト3〜4日前までに学校のワークを終わらせておけば、最後の数日を解き直しと暗記に使えます。




ブリッジスターでは学校の教材を軸に計画します

ブリッジスターの映像授業は、体系数学とNew Treasureに対応しています。学校の進度に合わせて、授業の前に映像で一度見ておく子もいれば、テスト前に分からなかった単元だけ見直す子もいます。

テストの2週間前からは「テスト対策モード」に切り替え、映像授業はいったん止めて、学校のワークと提出物を最優先にします。土日に2週連続で開く定期テスト勉強会では、コーチが常駐して質問を受けながら、ワークを仕上げ、最後にやったものを提出してもらいます。

日報には、ワークの丸つけをしたページの写真を付けてもらうこともあります。「出すために解く」から「解き直すために解く」へ。50台の学校の忙しさの中で、この切り替えができた子から、点数が安定していきます。


中高一貫ブリッジスターは、私立中高一貫生のためのオンライン塾です。学校ごとの進度と定期テストの範囲に合わせた学習計画づくり、毎日の学習日報へのフィードバック、コーチとの面談、オンラインの集団勉強会や自習室で、部活や通学で忙しい毎日の中でも、家での勉強がきちんと回る状態をつくります。

「学校の進度が速くてついていけているか不安」「定期テストの前に何から手をつければいいか分からない」——そんなときは、まずLINEからお気軽にご相談ください。お子さんの学校の進度や今の成績をうかがい、いまやるべきことを一緒に整理します。



※本記事の事例は、複数のご相談内容をもとに、個人や学校が特定されないよう再構成しています。

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